『
サマ―タイムマシン・ブル―ス』
おととしの公開時に、見たいと切望していたにもかかわらず、地元では公開しないし、尻はなにぶん重いので結局観ないまま終わってしまった映画だった。フジテレビの深夜番組でまさかこんな季節はずれな時期に見るとは思ってもいなかったけど、夏の蒸暑いときに観るよりは幾分寒さとバランスがとれて良かったかもしれない。
もとは
劇団ヨーロッパ企画の舞台だったものを映画版にしたこの作品のストーリーは知っている人も多いと思いますが。簡単にいえば、灼熱の太陽がサンサンと輝く真夏の校庭で野球を楽しんだとある大学のSF研究会のメンバーが、エアコンのリモコンを壊してしまい、パニックに陥っていたところ、突如として登場したタイムマシンに乗って昨日に戻り
壊れる前のリモコンを取り戻そうとするが、おバカでお調子者の面々が次々と悪ふざけ(いや本人達は悪いとはこれっぽっちも思っていない!!)と起していく、というもの。
タイムマシンには25年後の世界からやってくる青年が乗っているのだけど、一見数十年も昔から現れたんじゃないかと思ったくらい
イモいマッシュルームカットの出で立ちに、話し言葉はなんだか古臭いという設定には驚いた。というか笑ってしまった。さらにタイムマシンをどう使うか色々と考えた末に壊れる前のリモコンを取ってくるという発想があまりにもバカバカしくて最高だった。(だから映画を観に行きたいと思ったんだけど)
あまりにもバカバカしい連中が巻き起こす、
タイムマシンという永遠のロマンを使った
規模のちっさい大騒動がテンポよく進んで、気持ちが良い。勢いがあって、飽きさせない。まぁ、途中あまりのバカさにイラッときて、『
お前どこまでバカなんだよ!!』ってその場にいたら、与座の胸倉つかんでたかもな―とか思いました(笑)与座は私の大好きなお笑い芸人
ホーム・チームの片割れで、
ヴィダルサスーン役の人ですね。まぁ見れば分かるさ、と(笑)ここ数年は俳優としての活動が目立っていて、『
魁!!男塾』にも出てます。
終盤には、親切丁寧な解説付きで、ちょっと混乱しがちな交錯した時間を整理してくれてありがたかったです。というか、この映画で語られる
タイムマシンの理論やら異議やら「
ありえなさ」ってもんにケチをつけるような不寛容な人は、何故観たのだろうと思うような感じ。
H・G・ウェルズの創造した「
タイムマシン」の概念を愛するならば、観なければいい。多分、自分の好きなもんをコケにされてるみたいな気持になるだろうから。でも普通に面白いと私は思いましたね。劇場で見ても後悔はしなかったと思います。ラストに、校庭で真木よう子演じる伊藤が、『
結局時間って・・・』みたいに余計な講釈を述べるシーンはいらなかった。馬鹿臭く、ちょっとナメられてるみたいな妙な気分で。オチは良かったけど。夏にまた観たい感じ。
♪今聴いてる曲♪
The Secret Handshake 『
Too Young』
色々CDは買ってるんですけどね…(でも今月はナントまだアルバム1枚!! 先月20枚超えたしね~)段々CDのビニール包装を破るのが何だか億劫で(本来ならば一番トキめく瞬間だというのに!!)持ってるのだけのんびり聴いてます。いや分かってるよ。多分itunesに入れているのにipodを持っていないというのが問題なんだ(笑)
あ―のね、この映画にも出てるんだけど上野樹里ってどうもダメなんですよね。纏ってる空気って言うか、自然で不自然って言うか、柔和に見えて「実は淫乱なんですけどぉ」みたいな(勝手すぎる想像)雰囲気って言うか。絶対友達になれないタイプ。
私ってすぐに「この人ダメ!!」ってなると一気に自分の周りの空気を、鎧に変えて「私あんたのことダメなんだよね」って隠さない(悪い)癖があるんですけど、絶対上野サンに対してもこうなるだろうなぁ。ま、一生出会うきっかけもないだろうに(笑)
来年のゼミでも今の三年で絶対に苦手な人がいるんですよね。その人とは数か月少人数制の授業を共にしていてパーソナリティの12%くらいは分かったつもり、それでもやっぱり駄目。で、その人の友達もゼミ生なんだけど、これまた無理!!って感じで。その子と先生の研究室で一緒になった瞬間に私があんまりにも雰囲気変わったもんだから一緒にいた友達がビックリしてました(笑)
ま―仲良くしていかないとね。ハ。ハ。ハ。
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