『
Spoon Live Show at 代官山UNIT』
本当に良かった、ひたすらに良かった。最高だった。クラクラするほどカッコ良かった。もう30代も半ばってのに、Brittが歌いだした瞬間、佇まい全てに惚れてしまった。やっぱり日本だから最初の曲は新作から「
My Little Japanese Cigarette Case」だったけど、この曲をまず聴いてもらえばSpoonの最大の魅力が何だか分かると思うんです。私が彼らの音楽で一番上手いと思うのは、「
余白」の使い方。たっぷりと間を持たせてるのに、長ったらしいのとは違う、彼らの空気が流れる瞬間。これをライブでやられちゃたまらない。Brittは見事な
Teaser(じらし屋)で、翻弄されまくりでした。しかも、恐らく、終始、キモいくらい、私は喜色満面、そのものだったはず。
インディバンド特有な、ミュージシャンというよりは職人という肩書きが似合う感じだけど、スタジオバンドとしても一流なだけでなくライブでもベテランの技巧で音を造り上げてる姿がまたカッコいいんだ。メンバーは
Britt(vo./gr.)と
Jim(Dr.)以外のメンバーは変動が激しくて、新作で参加してるベーシストの
Robは実は元
The Get Up Kidsのメンバーってこともあり、ちょっとおいしい感じ。ただ、今までのアルバム、たとえば『
Kill The Moonlight』のドライでシンプルで、でもどっかザラっとした感触が魅力だった頃にはなかった、お洒落で凝った小細工がクールな新作に欠かせない音を
Ericが色々いじくりながら作り出してたのが良かったし、彼にはもっと居て欲しいかも。最後までエネルギッシュなのに、冷静で、すごく良かったです。特にBrittが声をたまに荒げるときにハスキーになってさ、あれは痺れたなぁ…良い意味で年季が入ってて。ギターも電流が走るみたいに興奮したな。ところで30代では寝ぐせ頭がブームなのか?Britt氏の寝癖頭に萌えました(笑)
『
Ga Ga Ga Ga Ga』から中心になるかと思ったけど、やっぱり「
I Turn My Camera On」「
The Way We Get By」などの名曲たちは欠かさなかった!! 賞味一時間半くらい?アンコールも3曲、濃密で最高のショーでした。『
今日は来てくれて本当にありがとね、チケット高かったの知ってるよ―』とBrittは言ってたけど、いやいや5,500円で(たとえ全米トップ10入りの大物バンドをあんな小さな箱で見れたことを抜きにしても)Spoonを見れたことは贅沢過ぎるってもんです。メンバーも『なんでもっと早く来なかったんだろう』と悔んだに違いないですね。
あんまMCはなかったけど、Brittが『ショーの後、僕ら初めてだからどうしたら良いか分かんないからさ、一緒にHung Out(たむろ)してくんない?あ、アメリカン人限定でね(笑)君らとはどう接したらいいか分かってるからさ(笑)』って飲む(?)場所まで言ってましたよ―!! 良いな―でも、私みたいなクソガキがまとわりついても邪魔だろうし(笑)でも、生れ故郷はBrittと近いんですよ。ゲヘヘ。といっても、Spoonは軽くヒーローみたいなもんなんで、そんな畏れ多いっす。でも、下積みが長いからか、全く高飛車な印象はなくて(分かってたけど)、今までよく若くて調子のってるバンドがライブ後にいい気になって、スケベで尻軽な日本人女をお持ち帰りする気満々なのとか見てて嫌気がさしてましたけど、やっぱそういうのなくて良いな―とか思いました。脂っ気が抜けてる感じ。別にカサカサとかじゃなくて(笑)カッコ良かったなぁ。
何か本国でのライブ音源とか聴いても、そんなにMCペラペラ喋る人じゃなさそうで(きっとオフはお喋りっぽそうだけど)別に日本だから口数少ないってワケでもないのかな―とか思いました。ってか「初めて」って言ってたけど、普通にMV撮影で去年の7月に来日してたし・・・何もなしに帰るなんてズル過ぎた!!(笑)
あと友達がセットリスト貰ったんで、これ↓ちょっと解読めんどいんで、各々読んでください。見づらかったらすみません。左上から、クルッと回して左下から上にいく順番です。
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