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百二十七回目。

死刑 人は人を殺せる。でも人は、人を救いたいとも思う―』 
森達也著 朝日出版社

先日読みました。ちょうど体調が悪くて寝込んでた時だったので、本を読むスピ―ドはかなり早い方だけど4時間ちょいかかりました。それでも殆ど止まらずに一気に読みました。それくらい、目が逸らせなかった。いや、逸らしてはいけなかった。今までずっと、日本の死刑制度から私自身が目を逸らしてきたように、また逃げてしまうのが怖くて。森達也は、この問題に真向から立ち向かっています。迷いながら、答えを暗中模索しています。

死刑制度がある国は、先進国では日本とアメリカの一部の州だけというのはよく聞く話で、早々に死刑制度を廃止したヨーロッパ諸国からは結構日本へ向けられる視線は冷たいもんです。でも、日本では約8割の人が死刑の存置を唱えている。すごいパ―センテ―ジだと思います。それでも、それだけの人が真剣に死刑制度の存在を考えたことがあるんでしょうか。正直、ほとんど居ないと思います。塀の向こうでひっそりと行われる処刑、犯罪者は自分とは関係ない人だし、殺人を犯したんだから死をもって償うべき存在・・・そんな考えが当たり前になって、わざわざ取り上げることもないトピックと化している。いや、あえて避けているって感じかも。

この本は最初から森達也の考えのベクトルは死刑廃止へと向かってはいるけど、インタビュ―の対象となった亀井静香や人権派弁護士の安田好弘、オウム真理教の元幹部であり、死刑囚の岡崎一明や死刑囚へと教えを説く(というかお話を聞いてあげる)教誨師などとの対話を通じて、彼の気持は揺れ動く。予想外な回答を突き付けられ、何度も苦悩している。もちろん、読んでいる私も同じでした。

死刑制度の存置と、実際に執行するのは何か違う。犯罪の抑止としての死刑存置と、処罰としての執行。私も、もっと考える必要があると思います。まだまだ答えは出せない。でも、この本を読んで、実情を知ってしまった以上、逃げられない。いや、逃げたくない。本当に、読むべき本だと思います。私のつまらない感想文より、ずっと良い書評がネットにあるので探してみてください。(リンクはしません、偉そうだけど自発的に探さないとこの問題は前に進まないと思うので)そして興味があったら読んでください。きっと、8割が存置を唱える現状の、何か変わると思います。

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by Syamo Trackback(0) Comment(0)
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