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百二十三回目。
the hell

美しき運命の傷跡』(仏題「L'Enfer」)・・・昨日観た映画のタイトルです。とはいっても、観ようと思って観たわけではなく、BSで無料で放送してたから。まず、ぶんなぐられそうな一言で感想を述べるなら『みんな悩んでて大変だなぁ』みたいな感じですね(笑) はい、すみません・・・子どもなんですよ、私は。ストーリーとしては3人姉妹とその母親が、それぞれの愛の溝に深くはまっていって、愛を喪失するという悲しいようで、どこか美しさのある話でした。(ただ邦題の「美しき~」とは違うと断言)でも、エマニュエル・べアールが長女なのね。好きな人にはたまんないと思うんだけど、あのイヤらしそうな唇とか苦手で・・・役柄としてはあってるんですけど、全体的にすごく光の使い方が絶妙で芸術的な作品なのに、エマニュエルのナチュラルメイクもしていない肌の荒れ具合が無駄に気になってしまいました。ごめんなさい。ただ、一つ一つのコマが美しいがゆえに作品全体に大きな影を落としてる印象でした、劣化させてるのではなく、より悲しいものにさせていたという意味で。

で、いま調べたら、この作品は私が敬愛する故クシシュトフ・キェシロフスキィの遺稿を元に作ったようで、ああなるほどと思える部分もある・・・彼の意思を受け継いだダニス・タノヴィッチ監督の、巧みに4人の愛を描きながら、冷静でロジカルな視線はこちらを唸らせるほどだったし、これからも注目したい監督ですね。(でも、やっぱりキェシロフスキィが撮ったらどうだったんだろうとか、想像は膨らむばかり)それにしても「地獄」という原題を、どう間違って『美しき運命の傷跡』としたんでしょうか。作品を包む暗澹とした愛の重みは、決して美しいものではなく、かなりダークだと思います。傷跡も「跡」と言うには早すぎる、まだ生々しいような状態がイメージ出来る。ここ数年の邦題付ける人は、物わかりが悪いのか、観客を騙す商業路線を暴走してるのか、映画とチグハグなものが多すぎますね。(特に数十年前の邦題を小細工して持ってくるようなセコいことはヤメたって・・・)こういう仕事もしたいなぁとは思うけど、どうなんでしょうかね。

まぁ、はっきりいってもっとしっかり見れば良かったと思います。肝心の冒頭を疎かにしてたし、阿呆な母と二人でチャチャいれながら見る映画ではなかったです。つくづくごめんなさいです。でも、本当・・・私は子どもなんですよ、三女みたいに素敵なオジサマと恋愛とか想像出来ませんでした。ジャック・ペランは魅力的だったけど・・・

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by Syamo Trackback(0) Comment(0)
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