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十七回目。

17日です。待ちました、私のPCに2週間もの間、潜伏し続けた11つ子ちゃんたちの声を遂に聴くことができました。詳しくは旧ブログの この記事にありますが、Jimmy Eat Worldの新作が出産日を無事に迎えたということです。早産にならなくて良かった・・・ってそんな話はもうこの辺にして。

Jimmy Eat World album cover 
Jimmy Eat WorldChase This Light

リードシングルである「Big Casino」で勢いよくヴェールを脱ぎ捨てる今作は、頭から終わりまで「希望」という言葉が瞬時に閃くほど前向きな作品に。ちなみに「Big Casino」は深夜の酔っ払いや若者で賑わうナイトクラブの用心棒を歌った負け犬アンセムです。曲名はJim AdkinsのソロプロジェクトであるBig Casinoから取られています。他にも「Feeling Lucky」など、人生に敗北感を覚えた者の立場から歌いながらも恐ろしいほどに、アッパーなチューンが盛りだくさん。彼らのマイルストーンとも云える「Bleed American」ほどの圧力や、重みはなく、バンドの地位を不動のものにした「Futures」ほど翳りや切迫感もない。「Futures」で彼らはエッジの効いた音をきかせていましたが、尖った印象が全くなく、例えるなら、前作では、燦然と光り輝く道の向こうを目指して歩いてる状態で、新作では辿りついた光と共に歩んでいる感じ。あくまで勝手な想像ですが、「Chase The Light」ではなく「Chase This Light」なのは、彼らがそれを既にモノにし(始め)たという自信の表れではないかと思います。
ほぼ全曲、高揚感がありながらJEWらしいドリーミーな仕上がりになってます。恋愛について歌った曲にも、かつては、叶わなかった恋愛に切なさを抱いたり、一歩が踏み出せなくて過ぎ去ってしまった恋に想いを馳せる曲が多かったものの、今回はそういう想いを自ら払拭するように唄う「Let It Happen」があり、さすがに変化が。JEW側の曲解説では「一度は"もう君のことなんて恋しくないよ"って歌ってみたかったんだ。つよがりなんだけど。」みたいなことを(笑) でも、ポジティブなメロディに載せる意味も、単純に前向きではないのは彼らの14年にも及ぶキャリアが挫折と血の滲むような努力と汗の賜物だからでしょう。それゆえに、これほど説得力のある楽曲が生まれる・・・継続は力なり、と云いますが、新作はまさに『継続は、光なり』。開放的で余裕のある作風により、全体的に軽やかになったぶん、物足りなさを感じる人がいるかもしれません。私も初めに聴いた時はそう思いました。(ちなみにもう10周目くらいです。) それでも、これまでのファンを裏切ることはないでしょう。ポップさを追求したためか、短い曲が多いのは残念です。もっと長く聴いてたい。にしても、これほど爽快で鮮やかなアルバムは、久しぶりに聴いたな。

追記:もし、Jim Adkinsがバンドのヴォーカルなどをせずに溶接工などで生涯を終えてたら?・・・考えたくもありません。神様、天職ってあるんですね。彼にこんな素晴らしい歌声を授けてくれてありがとうございます。(ソコ!大袈裟ゆうな!笑)

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